大地の恵み、お米。そのお米でできたお酒のしずく一滴を、全体の形に表現してみました。この貝釉大地酒器は、ろくろや型などを使わず手で土を固めて造形し、中をカンナで掘って作りました。上に掛けてある白い釉は貝釉で、あさりの貝殻の灰を調合した釉です。下の大地部分に掛けてある釉は、鉄分を多少含んだ土灰釉です。酸化焼成することで淡いクリーム色を出してみました。 |
見たところ安定感があまりないように思えますが、重心が下にありますし、二箇所が接していますので意外と安定しています。球状の高台は空洞になっていて中に石を入れ、揺らすと音が出るようにしてみました。酒は大地の恵みであるお米のしずく、その米の稲穂が黄金色にたわわに実るよう祈りを込めて鈴をつけてみました。 |
見込みには鉄分を含んだ赤土で象嵌して稲穂を描き、釉で彩色してみました。酒を呑みながらちょっと覗き込むと稲穂が並々と入れられた酒の中にゆらゆらと見えるようになっています。大地の恵みに感謝しながら一杯どうぞ。 |
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ひとつひとつ、徳利としての注ぎやすさと、酒の切れ、握ったときの心地よさを考えて作りました。
酒器セットなど同種のもので揃えるのもいいですが、今日はこの徳利、明日はこのぐい呑みと、違った種類の徳利やぐい呑みを取り合わせてみるのもお酒の楽しみのひとつではないでしょうか。
伝統的なものから新しいものまで自分の好みに合わせてお楽しみ下さい。どうぞ他の徳利もご覧下さい。