桐箱などの木箱には、正面があります。陶器を入れる木箱の本体の正面は、横から見た時、両端に木のつなぎ目が見える方が正面です。木箱の蓋の正面は、箱書きされている場合は書かれている文字の向きで良いですが、箱書きの無い場合は、真正面から見て縦に流れるようにある木目(柾目)の幅が広い方を右側にします。蓋に使われている木が生えていた時の根の部分と先の方向(元と末)がわかるのであれば、根の部分の方(元)を手前にします。
家を建てるときの場合は、柱は木が生えていたときの状態で根の部分の方を下にして建てます。これは自然の状態を保つという事が全てにおいて最も良いという事なのでしょう。
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